「現像がわかると、写真はもっと楽しくなる」|Lightroom現像講師・コージー山口さん

【コージー山口さんはマッキーマジック1期生。第5期では、Lightroom Classicを使った「リアル現像実習」の講師を担当してもらいました。現像は、写真を派手に加工するためのものではありません。撮影した写真の良さをきちんと引き出し、相手に喜んでもらえる一枚に仕上げる。その考え方から、実際の作業手順までを伝えてくれました】

第5期「リアル現像実習」で講師を担当するコージー山口さん。操作方法だけでなく、「なぜそう仕上げるのか」まで丁寧に伝えます。

写真のRAW現像とは?

今年の5月と6月、マッキーマジック プロカメラマン養成講座 第5期で、Adobe Lightroom Classicを使った写真現像実習の講師を担当しました。

今回は「講師の声」として、実習を通して感じたこと、マッキーマジックが大切にしている現像の考え方、そしてこれからやってみたいことについてお伝えします。

まず、「RAW現像(ロウげんぞう)」について簡単に説明します。デジタルカメラでRAW形式で撮影すると、カメラが記録した多くの情報を残したまま保存できます。

そのデータをもとに、明るさや色、コントラスト、肌の見え方などを整え、自分が届けたい写真に仕上げていく作業が「RAW現像」です。

Adobe Lightroom Classicは、そのための代表的なソフトです。
「現像」と聞くと難しそうに感じるかもしれません。でも、基本的な考え方と順番さえ分かれば、決して特別なものではありません。

実際に撮影した写真を使って現像。肌の色や明るさなど、細部まで確認しながら一枚ずつ仕上げていきます。

マッキーマジックにとっての現像とは

RAW現像は、料理の仕上げに少し似ています。

どんなに良い素材でも、火加減や味付けを間違えれば、その魅力を十分に活かせません。逆に、丁寧に仕上げれば、素材が持っている良さをきちんと引き出すことができます。
マッキーマジックが目指す現像も同じです。

大切なのは、「素材の良さを素直に引き出すこと」。

派手なエフェクトや、過剰なレタッチで別人のようにしてしまうことではありません。目の前の人が持っている表情や魅力を、撮影できちんと捉え、それを現像で丁寧に仕上げていく。

そのために必要なのは、奇抜なテクニックよりも、
基本の機能を正しく使うこと。
そして、迷わず進められる手順を身につけること。

だと考えています。

話を聞くだけではなく、その場で自分の写真を現像。考えて、試して、結果を見ることを繰り返します。

講座で重視した3つのこと

実習では、第5期生が実際に撮影した写真を教材として使いました。

自分で撮った写真だからこそ、「なぜこうなったんだろう?」「ここをどう直したらいいんだろう?」と、自分のこととして考えられます。

特に大切にしたのは、3つです。

1つ目は、写真の分類と選別。
プロの現場では、たくさん撮った写真の中から、納品する写真を選ばなければなりません。

「撮るのは好きだけど、選ぶのが大変」という人は、実はとても多いと思います。そこで、迷い続けないための選別方法と、作業の流れを伝えました。

2つ目は、必要な機能と正しい手順。
Lightroom Classicにはたくさんの機能があります。でも、全部を使いこなす必要はありません。

何を使えばいいのか分からず、あちこち触っているうちに写真がおかしくなってしまう。そんな「現像の迷路」に入らないために、必要な機能を絞り、作業の順番を整理しました。

3つ目は、写真ごとに仕上げを「考える」こと。
写真によって、光も違えば、肌の色も違います。毎回同じ数値を入れれば完成、というわけではありません。

そこで実習では、すぐに答えを教えるのではなく、
「この写真を、どう見せたいのか?」
「そのためには、何をすればいいのか?」

を受講生自身に考えてもらいました。

自分で考え、手を動かし、結果を見る。その繰り返しが、どんな撮影現場でも対応できる力につながると思っています。

受講前はLightroom Classicに慣れていなかった第5期生も、実習を重ねるうちに、
「何をすべきか」「何をしなくていいのか」が少しずつ分かるようになっていきました。

Lightroom Classicに慣れていなくても大丈夫。基礎から順番に、迷わず現像できる流れを身につけていきます。

現像がわかると、撮影も変わる

今回、講師を担当して改めて感じたことがあります。

それは、「撮影は好きだけれど、現像やデータ管理で困っている人は、かなり多いのではないか」ということです。

RAWデータをどこに保存したのか分からない。
Lightroomを入れたけれど、何から始めればいいのか分からない。
なんとなく触ってはいるけれど、本当にこれで合っているのか自信がない。

そんな悩みも、基本的なルールと手順が分かれば、ずいぶんスッキリします。

そして現像を学ぶと、撮影そのものも変わってきます。
「これは撮影時にきちんとやっておかなければいけない」
「ここは現像で調整できる」
その違いが分かってくるからです。

現像を学ぶことは、撮影を上達させることにもつながります。

何より、自分の撮った写真が、自分のイメージに近づいていくのは楽しいものです。この実習で培った内容は、プロを目指す人だけのものにしておくのは、もったいないと感じています。

今後は、「RAW現像に興味はあるけれど、難しそう」
「Lightroom Classicを入れたものの、使いこなせていない」
そんな一般の写真愛好家の方にも参加していただけるRAW現像講座へ発展させていきたいと思っています。

難しい機能をたくさん覚える講座ではなく、
写真を選ぶ。
整える。
仕上げる。

その一連の流れを、自分で迷わずできるようになる講座です。

現像がわかると、写真はもっと楽しくなります。写真がもっと好きになりたい方に、ぜひ体験していただきたいと思っています。

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