「カメラマンにします」その言葉の意味が、今は少し分かる|5期卒業生・YOKOCCHIさん

テレビディレクターとして数多くの撮影現場を経験してきたYOKOCCHIさん。それでも、自分で写真を撮るのはまったく別の世界でした。「カメラマンにします」。受講前に伝えたその言葉から、5期が始まりました。

「カメラマンにします」から始まった

受講前の面談で、マッキーさんから言われた言葉があります。

「カメラマンにします」

カメラを買ったものの、設定ひとつとっても分からないことばかりだった自分にとって、ずっと頭に残っていた言葉でした。

私はこれまで、テレビディレクターとして多くの撮影現場を経験してきました。

テレビには台本があり、フリがあり、オチがある。その時間の流れを組み立て、出演者やスタッフと一緒に「どう見せるか」を作っていく。それが、演出という仕事です。

ロケーション撮影や現場の進行、人とのコミュニケーションには慣れていました。でも、自分でカメラを持って写真を撮ってみると、まったく別の世界でした。

写真は、その一瞬、その一枚で何を伝えるのか。光、構図、表情、カメラの設定。

映像とは違う難しさがありました。

トッププロ・ひろかわトシさんと、カメラの設定を確認。数字だけでなく「なぜそうするのか」を、実践の中で学びました。

「写真に正解はない」

マッキーマジックでは、スタジオ撮影とロケーション撮影を実践し、3回の撮影会と、自分たちで企画した卒業撮影会を経験しました。

撮影させていただいた方は、延べ30名弱になります。

その中で何度も言われたのが、
「写真に正解はない」
という言葉でした。

分からないと、どうしても正解を知りたくなる。でも、すぐに答えを教えるのではなく、自分で考え、撮って、気づかせる。

同じ人を撮っても、撮る人によって写真は違う。

「どう撮るのが正しいか」ではなく、「自分はどう撮りたいのか」。実際に撮影を重ねたからこそ、その意味が少しずつ分かるようになりました。

スタジオ実習では、光のつくり方からモデルとの向き合い方まで、一つずつ実践。撮るたびに新しい気づきがありました。

「その写真をもらった人は、本当に嬉しいだろうか?」

そして、もうひとつ印象に残っているのが、「モデルさんに恋をする気持ちを忘れない」という言葉です。

目の前の人に興味を持ち、その人の魅力を探して、「もっと素敵に撮りたい」と思う。

これは、撮影だけの話ではありませんでした。

初めて使ったLightroom Classicでの現像では、「この写真をもらったモデルさんは、本当に嬉しいだろうか?」と、マッキーさんから厳しく指摘されることもありました。

自分が格好いいと思えば、それでいいわけではない。撮るときも、仕上げるときも、その先には人がいる。

そこで「モデルさんに恋をする」という言葉の意味が、自分の中でつながった気がします。

実際に、自分が撮影して現像した写真を、モデルさんがSNSで使ってくれたときは本当に嬉しかった。

自分が気に入る写真ではなく、相手にも気に入ってもらえる写真。

その喜びを知れたことは、大きな経験でした。

ロケーション実習では、撮る側だけでなくモデル役も経験。撮られる側に立つことで、声のかけ方や距離感も見えてきます。

本当の意味でカメラマンになるのは、ここから

そして、写真に情熱を持った卒業生の先輩たちとの出会いも大きかったです。

カメラの設定を聞いても、数字だけではなく、「なぜそうするのか」まで教えてくれる。

経験から出てくる言葉はすぐに実践につながり、自分の写真が変わっていくのを感じました。

何より、写真が本当に好きな人たちの熱量に触れたことで、「自分ももっと知りたい。もっと撮りたい」と思うようになりました。

素敵な先輩方には、本当に感謝しています。

だからこそ、もっとマッキーさんとも現場で話をして、長年の経験からしか出てこない話を聞きたかった。それくらい、もっと写真を知りたいと思うようになったのだと思います。

そして卒業した今、最初の言葉を思い出します。

「カメラマンにします」

あのときは、その意味がよく分かっていませんでした。

今は、少し分かる気がします。カメラを使えるようになることだけが、カメラマンになることではない。

目の前の人を見て、その人が喜んでくれる一枚を撮る。

まだまだこれからですが、本当の意味でカメラマンになっていくのは、きっとここからなのだと思います。

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